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『インフラエンジニアの教科書』読んだ

学生時代は,用意されていたLinuxサーバが動いていて, 基本的にはスクリプト言語で書かれたコードを動かすというような生活をしていた. 会社に入るまでは,本格的な仮想化環境も,ファイバーチャネルで外部ストレージに結ばれているサーバを眺めたこともなかったように思う.

学部時代に少しばかり小規模Linuxサーバの構築をして, 研究室内に閉じたWebサーバを立てたこともあるが, 必要なものだったわけではないので,いつの間にか終息してしまった記憶がある. 研究室で運用されてたのがRHELだったため,その周辺には若干詳しくなったが......

ネットワークについては,基本的なハードウェアとサービスの役割を知ってるくらいで, 実際に構築運用したことはほとんどどなかった. また,依頼されて触ったとしても, 座学で学んだわけではなく場当たり的にWebを参照しながら行ったため, 知識が体系化されておらず,穴がある状態でしかも効率が悪いなどの問題があった.

この書籍をどこで知ったかはもはや覚えていないが, 新入社員としてインフラエンジニアの部署に配属された新人が知っておいてほしい内容を書いた,とのこと. 僕はインフラエンジニアではないのだけれど,サーバの調達やインフラも業務の一環としてふられることがあり, すべてがエンタープライズ向けとまでは行かないものの,無償・オープンソース以外のツールも使うことがあるため, 全体を俯瞰しておきたかったというのがある.

とても読みやすく,一歩を踏み出すために必要な知識がひと通り書かれているという印象. 現状の僕にとっては,手元に一冊あって良い本. 反面,これだけではどうにかなるかと言われるともちろん無理で, それぞれのソフトウェアやハードウェアの知識だったり, 経験がかなり重要になってくるのだろうなと思う.

この知識を使うときは,業務中なので,必要なアドバイスも部署の人からあるだろうが, 基礎知識として最低限の網羅ができていることで,自信を持って切り込むことができそうな気がする.

Hyper-VVMWare vSphere,Xenなどの仮想化環境を利用することが多く, それぞれの差分やライセンスの仕組みなどは知らなかったため,調達時に役立つ気がする.

アプリケーションエンジニアにおいては, インフラ周りの話はしないに越したことはないという話はよく聞くけれど, 現状,その辺は全く知らないと仕事が回らなくなる危険性があるという事実もあるので, バランスが難しいなと思う. 学生時代に踏むべきポイントだったかもしれないけれど, 幸か不幸か踏まなくても良かった環境にいたので,ひと通り流して良かった.

技評の養成読本シリーズも気になっているが,こちらに比べるとより実際の業務,具体的な事例寄りだろうか. これが本業ではないので,あまり深追いはやめようと思うが,気にはなっている.

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書