『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』読んだ
学部の頃に「計算機科学入門」というような名前の講義があって, 座学でUnix*1の使い方を教えるというものがあった.
教員がTeXで組版した文書をコピーをまとめた本を教科書としており, 自力でC言語でプログラミングができるように, また,OSやネットワークの授業が理解できるようなものだったと思う. 残念ながらその教科書はどこかにいってしまって, 何を学習していたかということは忘れてしまっている. また,シラバスも参照できないため当時のことを思い出すことはできない.*2
この書籍は,情報系修士卒の社会人1年目は想定読者ではないだろうが, 目的として
- 再度の基礎固め(内心呆れられてると思ってる)
- 失ったポータルを再度作ること
- 主にUnixを業務で使う会社の新人社員の学習内容を知りたい
- 人に勧めるため
がある.
また,社内外問わず新卒の人と話していると, 結構な頻度で「えっ,これ知らないの」ということも起こるし, 加えて,新人がどういうふうに学習するのが良いのか, 鍛錬を詰むのが良いのかということにも興味を持っている. この本では大学の授業のように網羅性を持つことを理想としているので好感が持てた.
複数の大学の教員から「大学はプログラミングをすることを学ぶところじゃないよ」ということは耳にタコができるくらい聞いたし, しばしばそういう先生はUnixの話を軽視するのだけれど, 近年,研究で業績を出す人の多くは手が早いことも観測されていて, 開発の現場でも環境構築の素早さが開発効率に繋がることも観測される. 腕が立つこと,手の早さが車輪の片側になっているのではと思うこともある. 我々はアマチュアではないのだから,きちんとやる必要がある.
さて,本書の内容であるが,Unixの使い方一揃いという感じ. インストールの仕方などは別の書籍や情報源を利用すれば良さそう. ネットワークは他に比べるとあまり詳しくないので, 全体の分量にしては結構深堀りされてたのが良かった. 幾つかの箇所については知らないこともあり,恥ずかしい気持ちになる.
読み飛ばしたところは*3
一回通すことの大切さを最近は感じているのだけれど, 一回通したからというだけではすぐに忘れてしまうので, あの本には書いてあっただろうかと検索をかけたいと思う.
- 作者: 木本雅彦,松山直道,稲島大輔
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/03/25
- メディア: Kindle版
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